シングルマザー風俗嬢の稼ぐシナリオ【6】~視点を変えて見えてきたもの~
風俗嬢体験談の裏の情報。
読んでみれば何のことは無い、男性の風俗体験談でした。
ですが、この発想は勉強になると思いました。
そして、稼ぐヒントはここに隠されていました。
つまり、そのブログを書いた女性は、男の人がどういった思いで、何を望んで遊びに来るのか、そのあたりが分からないと満足度の高い接客は難しいと考えました。
少し視点を変えただけなのですが、
「なるほど。自分がどうしたいかよりもお客さんがどうして欲しいのかのほうが大切なんだ。」
と和美さんは納得し、早速ホームページやブログを片っ端から探し始めました。
探していくと、かなりの数の体験談や感想が検索で引っかかってきます。
全部はとても読みきれないので、ピックアップしながら読んでいきました。
匿名での体験談なので、本音が暴露されているものが多く、そこに接客中では読み取ることの出来ない
お客様の欲望を垣間見ることができます。
中でも特に興味を引いたのが、体験談の後で女の子に対する評価を付けて、詳細に記してある記事でした。
「評価を付けるというのは、接客してもらった女性に対して侮辱しているような印象を受けるかもしれないが、
決してそういう意味ではない。
客という立場と風俗店での勤務経験の両面から、個人的な感想を正直に話すことで、風俗で働く女性の役立つ情報になるのではないかと考え、このブログを書くことにしたのである。」
確かに評価という言葉に問題があるのかもしれませんが、そのブログの管理人の真の目的が、風俗嬢の接客方法を間接的に記すためのものだからというのが伝わってきたので、まったく気になりませんでした。
むしろ、和美さんにとっては寝耳に水のような記事ばかりで、次から次へと読まずにはいられなかったそうです。
ただそこで大きな悩みが出てきました。
それは、このブログに書いてあることをどうやって自分の中に落とし込んでいけば良いのか?
いくら役立つ情報であっても、自分が接客の中に取り入れていけなければ何の意味もないことを和美さんは実感していたのです。
そこで思い切って、このブログの管理人にメールを送りました。
問い合わせ用のメールアドレスが記載されていたからです。
そして、これまでのいきさつを細かく書いて、これからどうすればお客様を増やすことができるのか聞いてみました。
1日も経たずに返信がきたのですが、どうやらそのアドレスはサポートの為に記載したものではなかったようです。
ただ誤解を招くような掲載の仕方をしていたことに対する謝罪文が書かれ、その後に、次のような文章が書かれていました。
「これは、あくまでもスタッフ目線、男性目線でのアドバイスとして聞いて下さい。
まず、一番問題なのは、きちんとした接客指導を受けておられないことです。
どんな仕事でも新人研修や指導があるように、風俗店でもロールプレイングという接客の基本指導は未経験ワーカーさんにとって最低限必要な知識となります。
又、未経験の新人さんはデビューしたての頃、ネット指名やパネル指名が頻繁に入ってきます。
これには理由があります。
一つは、お店が優先的にお客様を付けてくれること。
一つは、未経験の新人さんが仕事にすれていないため、その素人っぽさを求めて指名するお客様が多いこと。
もう一つは、お店に来る常連さんの中で、在籍中の女の子に飽きて新人さんに狙いを絞っている人がいること。
さらに、未経験の新人さんだと、自分のペースで思い通りのプレイに持ち込むことができるという下心。
ですが、新人ワーカーさんも日を追うごとに慣れてきますので、素人っぽさが無くなり始め、又お客様の思い通りにならないと、離れていきます。
ですので、和美さんの場合、今は未経験の新人さんという立場でお客様を呼ぶのが難しいと考え、もう一度、
接客内容そのものを見直す時期に来ていると思います。
幸いなことに、最初はリピーターさんが来られていたという事ですので、充分に稼げる可能性はあります。」
このメールで、今のままでは難しいことは分かりました。
ですが、じゃあ自分のどこが悪いのか、どこをどう直せば良いのか、イメージとして全く浮かんできません。
「どうすれば・・・」
和美さんは、焦り始めました。
でも、どうしても自分の中では答えが浮かんできません。
「こうなったらダメ元で」と、ある行動に出たのです。